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Channel: Kaien社長ブログ ~煉瓦の壁を越えるために~
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ADHDに多い?青い鳥症候群

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定着支援では、就職した後、しっかりと実力を出せているか、楽しく働けているか、違和感を覚えていないか、管理者・雇用主も同じく満足しているかを、確認し、場合によってはアドバイスをしています。僕が定着支援を行うのは大体週に1回。その他にもガクプロやTEENS、就労移行の現場に立ちますが、一番勉強になるのは定着支援です。就活支援をした後にどのようになっていくか、事後・下流を見ることで何が正しく何が間違っていたかという上流を見直すことになるからです。

昨日も定着支援に行ってきました。定着支援でも感じましたし、この数日訓練修了生から受けるメールも読んでいても共通して感じたのは、「青い鳥症候群」です。

「もっといい人!もっといい仕事!」理想を追い求め続ける青い鳥症候群とは
http://matome.naver.jp/odai/2141636219674883801

メーテルリンクの青い鳥のお話を一度は耳にしたり読んだりしたことがあると思います。理想を追い求め仕事や大学、恋人を次々と変えてしまう人たちのことを青い鳥症候群というそうです。もっといい仕事があるはず、もっといい人と出会えるはずと毎回何かが続かない・・・

青い鳥症候群については発達障害の人の支援をする中で出合いました。自分が感じていた違和感はまさしくこれだなぁという感じで。発達障害の中でもADHD(ADD)の傾向が強い人に多いと思います。青い鳥症候群というのは表面で、ベースとして発達障害があるケースが多いということかもしれません。

何を隠そう、自分もキャリアを大きく変えてきた人間です。ですので転職自体はプラスに転じることが多いことも理解しています。なので転職すると、転職回数が多いとADHDだということを言いたいわけではありません。優秀な人ならば引き抜かれることもあるでしょうし、水の合っていない場所で苦しむ一方なら転職はプラスになります。

ただ今の職場にある程度フィットしているにもかかわらず、あまりにも安易に突発的に決断したり、あるいは無理筋を追いかける様子は、周囲にいてやはり声をかけたくなるわけです。95点なのに100点を目指すというのは悪くはないですが、案外その場(現職)で100点を目指せますし、多くの場合(転職をすると)95点から下がってしまうという感じでしょうか。

発達障害の人でADHDの傾向が強く、離転職を繰り返す人に、僕が個別相談などでそれこそ口が酸っぱくなるぐらいお伝えするのは、「信頼できる人を持つこと」と、「その人の意見を聞いてから行動を起こす事」です。最終的には自分の内なる声に従うのだろうなぁとは思うのですが、一度ほかの物差しで測る癖をとにかく付けてほしいなと思っています。

なお、青い鳥症候群は、当社が属する福祉の世界でも結構多いです。理想主義な人が多いからだと僕は理解しています。当社の書類選考や採用面接でも、青い鳥症候群かどうかは意識的に確認をしている部分です。やはり自分の価値観がぶれやすい人、自分の人生が組み立てられない人は、ほかの人の人生に携わるのは厳しいなと思います。四六時中、自分の中にいる自分の声をしっかり聞いて、感情的にも論理的にも消化がある程度できるというのは、なかなか出来づらいのですが、そういう人を集めるのが僕の仕事であるとも思っています。

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「縦線か横線のケータね」

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昨日はTEENS御茶ノ水にいる時間が長かったです。ある男の子との会話。

先日お仕事体験にいた時に、、、

  • 男子 「あなた先生?」
  • 鈴木 「違う。先生ではない。」
  • 男子 「子ども?何年生?」
  • 鈴木 「20年生ぐらいかな」
  • 男子 「大学生?」
  • 鈴木 「まあ、大体そんな感じ。」


昨日の学習支援の際には、、、

  • 男子 「お名前は?」
  • 鈴木 「鈴木。」
  • 男子 「えーと、鈴木なに?」
  • 鈴木 「慶太」
  • 男子 「け・え・た? け・い・た」
  • 鈴木 「ああ、あの妖怪ウォッチに出てくる・・・」
  • 男子 「縦線( | )か横線(ー)のケータね。」
  • 鈴木 「たしかに。。。」

という感じでした。

"20年生"が"大学生"と解釈されてしまったり、(そもそも嘘をつくのが悪いのですが)、、、”長音”という概念ではなく”縦線”や”横線”の図形になっていたりと、なかなかの解釈ですが、話は通じ、そこそこ面白かったので共有です。

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アナウンサーは発達障害の人にとっての適職か?

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昨日はNHK時代のアナウンサーの同期会に混ぜてもらいました。写真は無し。。。

実は今回の呑み会は、年末の忘年会も、今年年初の新年会も一つも招かれず、またその後も呑み会の機会がなかった僕にとって、この半年で初めての呑み会でした。友達がいなさすぎるなぁと実感します。。。

さて、同期会では、例にもれず、そこにいない様々な(同期のアナウンサーの話はもちろん、同期以外、アナウンサー以外の)人の話になり、もちろんそれは公開できないですが、大企業・大組織の様子を思い出すことができ良かったです。

アナウンサーの同期は20数人(※はっきりと覚えていない・・・)のですが、そのうち入局後から今までの15年で辞めたのはたったの3人(僕と堀潤と、あと一人は名前を上げてよいのか不明なので仮にKさんとしておきます)。定着率/年を計算したところ「鬼の99%」という感じで、稀有な職場だなぁと思いました。なんやかんや言われていますけれども、今後もNHKは(ライバル民放による敵失による面が強いですけれども)盤石でしょう。

昨日の話の中で大企業を思い出したこと以外の収穫といえば、もしかしたら発達障害の人の適職がアナウンスメントかもしれないということです。いい意味でも悪い意味でも型が決まっていますので、NHKのアナウンサーの仕事には「古典芸能」的な面が強く見えます。また、昨日参加していたスポーツアナウンサーで、今朝のNYヤンキースの田中投手の先発試合を今朝実況した同期もいれば、女子サッカーワールドカップでカナダで取材しているアナウンサーも同期とのことで、趣味を仕事にできる究極の仕事でもあり、こだわりの面からも適職なんだなぁと思いました。もちろんアナウンサーは、あまりにもなれる人が限られています。アナウンサーに限らず、こだわりを活かせる仕事というのは希少な仕事になっていることが多く、発達障害の凸凹を活かした職探しが難航しやすい現実はあるのですが。。。

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いよいよ大統領選が本格化 早速自閉症について触れられています

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僕のほぼ唯一の趣味である、米大統領選。もちろん投票権はありませんが、世界のすべてが集まるフィールドでとても興味があります。これからの世界の方向性、最先端のマーケティング・PR、などはもちろん、人や組織にまつわる妬み嫉みゴタゴタなどどのドラマよりも面白いのです。

今週はついに共和党候補の本命である、ジェブ・ブッシュが立候補を表明しました。父親や兄についで3人目の大統領ってありなの?という声と、兄ブッシュの不人気さは共和党内でも結構強いので”負の遺産”を背負っての立候補ですが、奥さんがメキシコ生まれということもあり(オバマ大統領が生まれた大きな力となったヒスパニック系移民が話す)スペイン語が堪能であり、正直、若いときから「お兄ちゃんより弟が優秀」という声はあったうえに、フロリダ州知事としても人気を保ったまま中央政界に出てきているので、ブッシュ家としてはようやく本命が出てきたということでもあります。




で、どうして自閉症が関連するのかというと、上記のビデオです。立候補初日にYouTubeに公開されたMaking a Difference(違いを打ち出す)という、立候補をつげる最初のビデオに自閉症がさっと登場してきます。

開始22秒のところです。自閉症児のお母さんが、「この子はしゃべらないし、歩かない。でも、しゃべることができないからと言って伝えたいことがないわけではない。障害があっても人は自由を求める。ほかの人と同じように。」というところはなかなか説得力があります。

そして、2分15秒のところで再度出てきて、フロリダ州知事時代にジェブ・ブッシュが取り組んだ自閉症など発達障害対策について、「ありがとう、ブッシュ!あなたのおかげで人生が変わった。ぜひ全米にこの力を!」みたいな流れで出てきます。その他、貧困対策や、女性の虐待対策など、お金持ち向けの政党というイメージのある共和党のイメージを変え、True Servant として奉仕するブッシュという感じのストーリーです。

いずれにせよ、自閉症という言葉、そして当事者の言葉が、ヒラリークリントンとともに最も注目される候補による、選挙戦の最初のビデオで出てきたのは、米国における発達障害への関心の高さを表しているようです。かなり偏った選挙活動ウォッチですが、今後も自閉症・ADHDなどについて米大統領選を楽しく見つめていく予定です。

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柏木由紀@鹿児島に思う”Kaien総選挙”

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半年ぶりに鹿児島です。そして4月以来、2カ月ぶりぐらいの休暇になります。(夏休みもなさそうなので次の休みは来年でしょうか。。。)

で、羽田の最終便を使って21時前に鹿児島につき、空港バスに乗り込んだところ、車内アナウンスがAKB48の柏木由紀さん(鹿児島出身)でした。”かごんまべん”を感じさせるローカル色満載の鹿児島県観光ガイドにうっとりしました。まあなかなか騒がせている方のようですが、直近の総選挙は2位で、来年(開催未定)は1位を狙うとかで、鹿児島を第二の故郷とする僕としては期待が膨らみます。

さて、正直僕にとっては関心のない話題を出した理由は、実は我が社Kaienでも、AKB総選挙を範としたKaien総選挙を来週実施する運びとなったからです。

「Kaien総選挙、なんじゃそりゃ?」というかんじですが、、、簡単に言うと、社内投票でボーナスを決める仕組みであり、AKB総選挙のように複数票を入れられる点と参議院選挙のドント方式(つまり個人票と政党票があり分配される)と合わせたような仕組みになっております。

取締役である僕は参加せず、選挙管理委員として、”政見放送”や”選挙公報”のとりまとめに移動中も取り組んでおりました。想像以上に大変です。。。第1回の総選挙なのでいろいろバタバタしていますが、金曜日〆切だった政見放送や選挙公報を、選挙管理委員会特権で事前に見るにつけ、内輪受けではありますが楽しさを感じています。時間があれば明日は、選挙直前の特報番組でも作ろうかなと思っています。作るとなったら池上彰さんを意識していきたいです。

このKaien総選挙。ユニーク人事制度というか、若干馬鹿らしい制度とも言えなくもないですが、福祉の世界というのはどうしても売上が行政によって決められてしまう部分が多いため、従業員の賃金が硬直化しやすく、働き甲斐が給与に反映されにくいかなぁと思っています。このため働いた社員には報いる仕組みがいろいろないといけないのは他業種並、あるいはそれ以上かなぁと思っていまして、実は良い人材を確保するには、楽しく、でもしっかりとした評価制度は作りたいなと思っています。そういったしっかりした背景・狙いももちろんあるということはご理解いただければと思います。

それにしても、社長がするぞ!というと、AKB総選挙に似た制度であっても、案外組織が動いてしまう怖さも感じています。。。良いのだか悪いのだか。。。息子に言わせると、「パパみたいな弱虫に社長ができるの?」なのですけれども、一応社内では言ったことは恐ろしいほどに感度高く周囲は動く感じにはなっています。

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発達障害児と勉強① 『IQから考える勉強の出来・不出来』

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我が子が発達障害と診断された場合でなくても、親としては学校の勉強が出来るか出来ないかは気になると思います。また単に勉強しないからできていないのか、やはり発達障害の特性があって難しいのか、などは少なくとも中高生ぐらいにならないと親としては見えてこないと思います。

これがため、”発達が気になる”程度で止めてしまって必要な支援を求めるのが遅れたり、あるいはこの子は何らかの可能性が絶対にあるはずと一発逆転を期待して”類まれな才能”にかけてしまったり、あるいは頑張れ頑張れと発破をかけすぎてやる気を潰しかねないと思います。

クリアカットなアセスメントがあるわけではありません。我が子ですら予想外の状況ではあります。とはいえ、ある程度の傾向はあるので、知識があると子どもの成長は落ち着いてみていられます。以下、分析をした結果というよりも、何人も何十人ものお子さんの状況を見ている経験則をまとめていきます。

一度に書こうと思いましたが、少なくとも2回になりそうなのでシリーズにします。今日は発達障害児における『IQ』と『勉強の出来不出来』の関係について。


【1】 IQテスト(WISC-IV ウィスクフォー(最新版)などの知能検査)は取っておいたほうが良い

まずIQテストは少なくとも1度は取ったほうが良いと思います。取りすぎても、どんどんパターンを覚えて点数が上がっていくお子さんもいるので、多ければよいというわけではありません。でも、最低一回は受けて概ねの傾向をつかんだほうが良いと思います。

最近ではかなりの医療機関・福祉施設でWISCを取ってくれています。そもそも発達障害の診断の時は、IQ=脳の特徴が凸凹していることを確認するため、WISCはほぼほぼ必要な要素ですが、心理士の方のコメント欄を含めしっかり保管しておきましょう。以下に書くように今回は数字しか検討しませんが、今後の成長で必要になるのは心理士のコメントに含まれていることが多いです。


【2】高すぎるIQはマイナスにはならないが大きなプラスにもならない。

IQが非常に高くても勉強がすごくできるようになったり、将来の成功につながるかというと、必ずしもそうではありません。やや古い研究ですが、IQ180の子どもの成長を追った長年にわたる研究の結論は「IQの驚異的な高さは違いをほとんど生まず、世の中でいう”天才”の概念と結びつくことは無い」というものです。なので、IQが非常に高いからといって期待するのは酷であると思います。

高すぎるIQは、たとえて言うと「お風呂のお湯がこぼれる」感じで、つまり実質のプラスにはならないですが、それでも勉強を理解しやすいことには変わりありませんので他のお子さんよりも有利なのだと思います。(※研究でも高IQが不利とは一言も言っていません。天才的・出来る人になるという意味では有利ではないということです。)

ただし、IQはやはり高い方が勉強ができるのは確かだとおもいます。先の研究でも、IQ180のお子さんを追ってもノーベル賞受賞者とか著名な起業家とかは出なかったものの、研究対象から外れた(統計学的には)平均的なIQだけれども、そこそこ高いぐらい(IQ110~120ぐらい)の層から活躍する人たちが出てきたらしいです。


【3】残念ながらほとんどの場合、成績は(他のお子さんと比べて)下降していく

小学校低学年に比べると、高学年の時のほうが、小学校高学年に比べると中学校の時のほうが、中学校の時に比べると高校の時のほうが、成績が下がってしまいます。これは、発達障害の多くの子は、パターン化によって短期的記憶(といっても超短期ではなく、数日から数か月の記憶)で勉強ができる状態になっていることが多く、意味理解まで到達しづらいということがあると思います。

パターン化で対応できるのは小学校位まで、中学校になるとそれでは難しくなりがちになり、高校ではパターンだけで対応できるのは一部のIQの頗る高いお子さんという印象です。

意味理解が難しいのはIQの凸凹が関係していると思われます。というのも意味理解というのは単なる暗記ではなく、脳の様々な部分を使っているからでしょう。とはいえ、発達障害の子も特定の話題などは深く意味理解をしていく場合があります。つまり意味理解が全くできないわけではなく、学校の勉強のように国語算数社会理科など様々なことを同時期に意味理解で考えていくのが難しいのだと思います。

(多くの子は意味で考えると分かりやすくなる場合がありますが、その意味の理解が難しい発達障害のお子さんの場合は、時間をかけてパターンを覚えていく、脳に刷り込ませていく感じになって、要領よい勉強法ができにくいのだと思います)

実際、以前もシリーズ「10代の発達障害を考える」② 好きな科目苦手な科目 で書いた通り、社会や理科が好きである理由は、発達障害の子に合いやすい暗記物という側面が強いと思います。

また学年が進むほど、様々な行事があったり、様々な役目があったり、部活があったりと、すべきこと、したほうが良いこと、そしてもちろん勉強すべき教科も増えていきます。優先順位付けや時間管理、スケジュール管理など段取りに苦手感があり、同時並行が難しい発達障害の子にとって、勉強を始める前の戦いが多いことから、同じだけのエネルギーを勉強に賭けにくくなっていき、成績が下がる可能性が増えてしまうのだと思います。

なお、下降トレンドにあるのは全員ではなく例外も色々とあると思います。代表的なのが、幼少時に極端に多動だったり、こだわりが極端に強かったりと、発達障害の特性が強く出てしまって、低学年の時にとても落ち着いて勉強ができないというケース(いずれも次回以降の記事で紹介予定)、そしてそれを挽回できるぐらい後年に安定したケースです。


【4】学習障害的な要素はWISCでは分かりづらい 対策によって成績が上がることも

WISCも数ある知能検査・心理検査のうちの一つ。脳の機能をはかるために完璧ではもちろんなく、むしろ非常に特殊なものともいえます。例えば、1対1で、数うちゃ当たる方式で、静かな空間で、テストができる知的検査というのは、通常の生活環境とは大きく異なり、普段とは違う環境でのテストだと得られない情報も多いからです。

ここからは僕が不勉強のため推測になってしまいますが、特にWISCは学習障害についてはほとんどわからないのではという印象を持っています。例えば、WISCにおいては、数学的な概念(数や空間など)についてもワーキングメモリー指標や処理速度指標という部分で使われているだけ。つまり学習障害の要素を見ているわけではありません。数字を使ったテスト項目だけれども、記憶や脳回転の速さという少し違う要素を見ているようです。

また、IQ以外の要素が学習障害っぽいケースは絡んでいそうということがあります。例を挙げると漢字の書字が難しいと思っても、視覚になんらかの難しさもある(あるいは伴っている)のか、ADHD的な特性で面倒くさい!と好き嫌いから逃げ回っているのか、手先が不器用だからお箸よりスプーンが良いという感じで漢字ではなくひらがなを書いてしまっているのか、仮説が絞りにくいです。そしてこれはもちろんWISCの数字だけではなかなかわかりません。

繰り返しになりますが、学習障害は多様です。このため、WISCがIQの凸凹を数十分で測るような、学習障害のレベルを簡易的に測定するテストはありません(と僕の知識内では思っています)。対応策としては、愚直な方法しかありません。つまり、専門的な場所に通って、それなりの回数を重ねて、専門家による観察・アセスメントを重ねる中で、徐々にわかってくるかなぁというものです。

長くなりましたが、学習障害的な要素が強くかかわって成績が下がってしまうケースは、その謎に包まれた困難さが理解されると、対策もわかってくるわけで、成績が上昇トレンドに入る可能性もあります。ただし、発達障害は学習障害だけが出てくることは稀だと僕は思っていますので、多くの場合ADHD(注意欠如多動性障害)やASD(自閉症スペクトラム)と重なっていると思います。このため、学習障害だけのアプローチだけでは難しいと思いますし、学習障害の対応が完璧になっても、【3】で見たような(下降)傾向とのバランスになると思われます。



【5】下位項目の「言語理解」 IQ90で大学には入れる 105前後で標準校 120前後でトップ校

そしていよいよ数字でどういう状態になるかの予測ですが、ここについては発達障害の傾向というよりも世の中の傾向とあまり変わらないことをお伝えすることとなります。

今の時代、知的に障害があっても大学に入れる時代になっています。もちろん高卒で就職、進学と言っても大学ではなく専門学校へということも考えられますが、IQ90ぐらいあると(少なくとも当社がある首都圏に住むお子さんは)大学に入っている傾向が高いと思います。

IQ70~90ぐらいでも大学にごく普通に入っていますが、勉強についていくのは難しいため、専門学校を選ばれるケースも多くなっています。また、入れたとしてもそれまで名前を聞いたことがないような大学かもしれません。率直な感想を言うと、また親御さんからのコメントをそのまま載せると、「勉強ではなく、4年間という時間を稼ぐために」という思いが強いようです。

IQ105ぐらいになると、皆さんが知っている、例えば箱根駅伝の常連校など、偏差値が50以上の大学に入るお子さんが多いようです。IQ100と書かずに105にしたのは、(やはりIQの平均である100で偏差値50というのがわかりやすい説明ですが)それよりも5や10ぐらい高めのIQがあるうえで偏差値50ぐらいに落ち着くことが、(【3】【4】の説明からもわかっていただけた通り)多いように思うからです。

IQ120前後になると、東大早慶、あるいはMARCHクラスのトップ校に入るお子さんが多くなってきます。少なくとも大学受験の段階ではまだ【3】の影響を受けないほど、パターンによる暗記力が非常に強かったり、勉強に集中する環境を親御さんや学校を始め周囲が作り出してくれるので、国数英社理の5つに自分のエネルギー・段取りのすべてを注げばよいので、入試のバーをクリアできるということだと思います。

もちろん、今度は大学内で、より複雑な人間関係や段取りや同時並行が始まります。中退がすくなくとも当社の以前の簡易分析では通常の大学生の2倍ぐらいはあったので、バーのすれすれを飛ばすのが良いのかどうかも親の悩みどころです。



【まとめ】 緩やかに下がることをある程度覚悟しつつ、IQ・学歴だけで決まらないことは理解する

繰り返し書いた通り、発達障害のお子さんはどうしても成績は下がってしまっていく傾向にはあると思います。このため親としてはそのあたりをしっかりと受け止めてあげることがまず重要になりそうです。

また、そもそも先天的に近く持っているIQで大きな傾向も決まってしまいます。IQ80の人が東大に入るというのは、まあ、歴史を紐解けば何人かいるのかもしれませんが、ほとんどないであろうことは簡単に予測できます。この辺りの現実を受け止められない親御さんは少なからずいます。

ただし、そもそも成績が良いことが、人生が本当に良くなるかというと、そうではありません。寅さんの映画での言葉も借りると、「どんな人生でも後悔はある」わけで、勉強ができてもそれはそれなりの苦しみや後悔がありますし、出来なくてもそれはそれなりの楽しみ方があるわけです。親が本当に頑張らせて成績を偏差値で5ぐらい上げたところで人生が変わるわけではないと思います。

実際当社で様々なお子さんの成長や、大人になった発達障害の傾向のある人の人生を見ていると、正直なるようにしかなりません。学業や受験で挫折経験を与えてしまうほうが二次障害を負いやすく危険です。また、どの学歴であろうと実は就職まで結びつける道はそれほど変わらないので、少なくとも大学受験ぐらいまではあまりキリキリしないようにして頂きたいと思います。(という意図でこのブログを書きました)

もちろん、僕自身の人生を振り返っても、ゆとりばかりではだめで、本人の精神状態が安定していて、意欲がある限り、勉強でいい成績を取ったとか、受験を乗り越えたという得難い成功体験が手に入るので、のんびりさせることだけが親の役割ではないことは付け加えておきたいと思います。

ですので、学習塾ではないですが放課後支援の中で発達障害のお子さんの学習支援もしている当社としては、IQを一つの参考にしつつ、学習障害的な、また次回書く予定の特性での困り感を加味して、理想の状態に近づけるよう学習・生活面の支援をご本人と親御さんにしていく、という結構難しいことをしているということとなります。お子さん向けは本当に難しい。。。


【おそらくあるであろう次回】発達障害の特性と勉強の出来・不出来

実はIQが低くても結構勉強ができてしまっているお子さんは小学生時代を中心にいます。一方で高くても全然勉強が出来ないお子さんもいます。実は世の例にもれず家庭環境が響きやすいですが、次に響きやすいのが特性だと思います。 実際我が子もIQと勉強の出来不出来が、今日の【1】~【5】で書いた典型例とは大きく異なるレアケース、もしかしたら自分が見ている発達障害児の中で一番違うケースなので、勉強ってIQだけじゃなくて特性が大きいのだなぁと改めて感じています。 このブログを書くのに1時間以上は費やしてしまったので次回はいつになるかわかりませんが、またまとまった時に書きたいと思います。


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マスターズ・USオープンを連勝 ゴルフ界の新星のジョーダン・スピースと自閉症の関係

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今日ふっとFacebookを見ていたら、アメリカの自閉症啓発団体(Autism Society of America)のサイトで、ゴルフの話題が急に出てきました。もしかしてと思って読んでみたら、やっぱりでした。

21歳でマスターズとUSオープンというメジャー大会を連続勝利。長いPGAツアーの歴史を大きく塗り替える大記録を打ち立てたジョーダン・スピース。14歳になる自閉症の妹がいるという関係で、自閉症協会からも今回の偉業に拍手が送られたとのことでした。

Jordan Spieth の公式Facebookページから転記

たまたま今日は”出張中”でホテルのため、テレビが見られる環境にいました。そして、これまたたまたま朝ゴルフを見ていたところだったのですが、その時は、「確かに全英オープンみたいな、不思議な感じのコースだな(バンカーとラフしかないコースというか、グリーンやフェアウェイの区別がつかない。。。。)」という感じで、まさかマスターズで21歳の若い選手が出てきたこととか、そのゴルファーが発達障害と関連があるとか、そしてまさかまさかそのスピースが(放送できないほど選手たちが苦情を言うほど難しいコースを攻略して)マスターズに続いてUSオープンでも勝つとは、思ってもいませんでした。

ちょうどマスターズを制覇した後に、CNNがスピースと妹についてリポートを作っていたようです。英語ですが、彼らの関係がわかります。

CNN Jordan Spieth says autistic sister is key inspiration
http://edition.cnn.com/2015/04/13/golf/jordan-spieth-masters-augusta-golf-sister-ellie/


ゴルファーと自閉症の関係といえば、アー二ー・エルスが有名です。それにスピースも入ってきて、なんだかすごい重厚感です。まっすぐに言うと、ゴルフを愛好する人は政治家やビジネスパーソン、芸能人などお金持ちも多いですし影響力が多い人が多い。米国的な自閉症に関するチャリティーの広がりがまたゴルフを軸に強くなるのだろうな、という印象も持ちました。この辺りの強さが米国の良さだなと素直におもいます。

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発達障害における”定着支援”の難しさ

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大人向けも子ども向けもガクプロも新しい拠点の準備が始まったことや、平日のTEENSKhan Academyを模した学習・生活支援を導入しようとしていること、そのTEENSの変革でスタッフ力を上げないといけないことや、早寝早起きを普段以上に励行していること、、、などもあって、2週間ぶりぐらいのブログ更新です。

時間が無くなった理由がもう一つあり、それが当たり前ですが、定着支援がちょっと落ち着かないことがあります。

大人向けのサービスでは(1)職業訓練、(2)就職活動支援、(3)定着支援、ということで3段階の支援をするのが業界の掟です。ただ(1)や(3)は結構日陰的な作業になります。世間から見ると実績は「何人就職させられたの」、つまり(2)で見られますし、かつ行政の評価(もう少しいうと行政からの報酬)も(2)の成果に応じて支払われる部分が大きいからです。

また、(1)と(3)の比較でも、特に(3)のほうは各所で働く人たちの様々な環境を考える必要があり、非常に時間と手間がかかります。かつ、(2)のように「やった!!」という手ごたえが感じにくく、うまくいったときはいつの間に連絡がなくなって「そこそこ安定してきました」みたいな感じであり、うまくいかなかったときは眼前につきつけられる感じになり、疲弊がしやすい業務でもあります。でも、だからこそ定着支援をいかに効果的に、でも効率的に行えるかが結構大事です。

当社の修了生の場合は、9割以上の人が1年以上定着しているので、ハローワークとか業界標準に比べると離職する率ははるか低いのです。とはいっても、全体のパイ(つまり就職を支援した人数)が大きくなるほど、離職の割合は同じでも、絶対数は増えていきます。その増えている絶対数の中で、僕が担当している会社で離職の話がちらほら出ていたり、他のスタッフが担当しているケースでもなかなか重たい事例が見えてきていて、ここ最近頭を使っている状況です。

離職がすべて悪いわけではなく、僕自身もNHKから離職したので、前向きな離職はたくさんあると思います。ただ残念ながら支援している人が離職するときの離職は、前向きとはなかなか言いがたいことが多いです。

本人だけに理由があるとか、会社だけに理由があるとかは、はそれほど多いわけではなく、(A)どちらかが情報を思い込んでしまった例と、(B)何も悪い部分はなさそうだが急に勤怠が安定しなくなるケースが、目立つと思われます。

(A)における情報の非対称性というのは、○○大学を卒業しているからもう少しできると思った、とか、業務の種類がXXだと聞いていたが、実は△△なども量は少ないがあって、頭の中がパンク寸前、とか、そういうものです。この情報の非対称性は徐々になくなってきますので、お互いの状態がわかった雇用開始数か月後に、業務の内容や量を調整したり、職場環境を変えたりということができれば安定することがあります。

ただ歩み寄りは雇用主側が調整を求められることが多く、というのも労働者側の歩み寄りは、もしかしたら給与を減らすことなのかもしれませんが(業務量を調整したり新たに雇用管理が増えたりしたりするので)、それは通常用いられないので、雇用主側がある程度ゆとりがないと、ギスギスし始めます。

(B)については、これは、発達障害的に説明するよりも、精神障害的に説明したほうが分かりやすいと思いますが、大きな出来事が起きたわけでもなく、誤解が生じているわけでもないのですが、アリ地獄にはまったかのように引き出すのが難しい例です。いつの間に落ち込んでいってしまうので、周囲からも気づかれにくいという感じです。以前書いた自爆タイプというのはここに当てはまると思われます。

(B)は一瞬で解決するものではなく(1)職業訓練の時からご本人の特徴を見極めて、いわゆる”認知”を修正しやすく、事前に相談できるネットワークを作るようにすること、しかないと思っています。一方で、明らかに雇用主側に改善を期待したいケースや、(A)のケースは、もう少し当社として発達障害の傾向のある人の可能性(どのような業務が向いているかということ)や限界(過度に期待しすぎないこと)、雇用管理方法(どのようにすれば力を引き出せるかということ)について伝えることが必要なのだな、と思うので、ぼちぼち策を実行していきたいと思います。

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発達障害のあるお子さんの子育て 親御さんにも発達障害の傾向がある場合

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発達障害の診断を受けているお子さん。親としてはどのように子育てをしたらよいのか日々悩まれている方が多いと思います。問題・課題が多いからというよりも(発達障害の多寡に限らず)簡単な子育てというのは無いでしょうし、特に最近の一人っ子で、かつ核家族、場合によってはひとり親の場合、他の(発達障害の無いお子さんの)子育てとどう違うのかということを考えても、なかなか他の家庭が見えにくいということがあります。

もう一つの複雑さが、発達障害のお子さんの子育ての場合、親御さんも発達障害の傾向がある場合がやはり多いであろうということです。発達障害は脳の機能障害と言われ、遺伝子が関係しているのはほぼ疑いのない事実ですので、先天的であり、遺伝的であるという傾向は否定できないからです。両者とも発達障害の場合、対人関係が苦手な親御さんが、対人関係が苦手なお子さんに接するという、なかなか大変な状況が、すべてではないですが、起こり得ます。

親に発達障害の傾向がある、あるいは診断のあると、子育てが下手だというわけでないです。むしろ、非常に念入りに調べて熱心な場合もありますし、能天気なタイプの(発達障害の)親もいて自由闊達に子どもが育つというのも、実際見ています。

発達障害というのは、頃合いがわかりにくい、つまりちょうどよい状態にあることが難しいという共通の特徴はありますが、積極奇異と言われるガンガンとおしゃべりをするタイプがいると思えば、受動型というすべてを呑み込んでしまうような極端に物静かなタイプもいます。

このうち、親子が似たタイプであると、発達障害の傾向がある親でも、「ああ自分と似たことがあるなぁ」ということで理解ができることが多いようですが、複雑さが増してしまうのは、まったく正反対の場合です。特に親が発達障害のうちでも多動でどんどんと予定を入れまくってしまうタイプにもかかわらず、子どもがのんびりとしていながら過敏というか打たれ弱い場合は、特に相性が悪いなぁと。。。子どもが苦しむケースが見られる気がします。そしてそれを見て親もなんでこんなに一生懸命子育てしているのに、、、と悩む感じです。

発達障害というのは、例えば米国のADHDの診断率を見ると10%を超えてきていますので、上に述べた僕が感じている現場での印象も、ただ単に、発達障害抜きでも成り立つ、つまり、自分と違うタイプのお子さんが生まれると親としては混乱するということだけで、それは「みにくいアヒルの子」みたいな感じで、なかなか子育てが難しいということの一つの例なのかもしれません。 が、親が積極的で子がナイーブですごく受け身、という場合は支援者として気を配る必要があるなぁと特に感じるところです。

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社会貢献をしたい若者・学生の皆さんへ 最初で最大の社会貢献とは

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先月一橋大学の授業でお話をさせていただき、また一昨日は母校のケロッグ経営大学院の入学説明会で(英語で…)お話ししました。若い人と話していると、なんとか自分の力で社会貢献できないかという意思がありながらどうすればよいかわからないという人が多いなと思います。

第一の解決策は手前味噌ですが、ぜひ当社で働いてください!!というメッセージなります。が、先日一橋大学での講演のフィードバックが学生の皆さんから返ってきて目を通すと、案外基本的な考え方を知らないのだなぁと思ったので、講演でお伝えしたメッセージを以下にも共有しておきます。

自立して納税して他人様に迷惑をかけないことが最初で最大の社会貢献

学生の中には「社会に貢献しなければという強迫観念にも似た何かに取りつかれて」いて、ある意味自己犠牲をしながら貧しい人や社会に直接貢献をしなくてはいけないと思わされている、素直すぎる人が多そうだということです。これは学校教育などできれいすぎるお話をいろいろ聞かされるから、一橋に行くような優秀な学生は意識が高まりすぎるのでしょう。でも、当然ながら自分の人生も楽しみたいという気持ちから「自分のすべてをなげうって援助するという勇気」がない人は多いはず。こんな感情のはざまで学生は結構進路で悶々と悩んでいるんだろうなと思います。

僕自身を考えても、新卒のころ実は日テレとNHKの内定があって、どうしてNHKに進んだのかというと、より社会性があるからと感じたのだと思いますし、最終的に今の仕事で発達障害の人たちの就職支援をしているのは、人に必要とされていることがダイレクトに感じられるからです。この分野で6年して直接支援の場はやはり面白いなとは思うわけですので、新卒すぐにNPOやNGO、あるいは我が社みたいな直接支援の組織に、若者が新卒の人が入るのを否定しているわけではありません。もちろん大歓迎です。

ただ、直接支援の場でも自立をしていないと意味がないと思います。ある分野で自分は支援しているのだという意識を持ったとしても、他のところで社会の足を引っ張っていては差引マイナスになってしまうからです。(しばしば例に挙げられるのは公害等の資本主義活動、営利活動による”負の外部効果”ですが、自分が社会貢献しているつもりでも結局は社会のお荷物になっているのでしたら、それは”非営利活動の負の外部効果”と言われるのだと思いますし、結構その状況に陥る確率は高いと思います。)

自立することですら現代の社会は難しいわけです。それがしっかりできて納税をしっかりしていれば、別に営利にいようが、社会貢献が感じにくいところにいようがしっかりと貢献できているのだと思います。だって税金は、まあ、新国立競技場みたいなところに使われちゃうのかな。。。という悲しさはありますが、基本的には社会のために使われるはずです。なので大企業に雇用されても堂々と人生を楽しめばよいと思います。もちろん、仕事や余暇活動が社会貢献と重なれば相乗効果となるわけですし、なので充実感は二倍以上にはなりますが、全員がそれを目指さなくてもよいだろうと思います。

最後に、一橋大学で話したことで、他にも学生の皆さんから参考になった言葉としては以下があげられていました。全部僕の言葉ではなく、先人たちの言葉ですので、以下に共有します。
自分が生きづらいので他人を助ける不思議な社会起業はしないこと
(あなたを一番知っている)家族を口説けないなら起業をしても失敗する 
”障害者”であろうと企業で働く以上は何らかの戦力にならないといけない
リーダーの仕事は、ゴールの設定とリソース(足りないヒトモノカネチエ)の確保

優秀な人はSWAN (Smart、Work hard、Ambitious、Nice) である

世の中の生産性向上のうちイノベーションは25% 残りは他業界のベストプラクティスのパクリ


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発達障害に理解のある中学・高校合同説明会を9月に開催

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昨日発行したニュースレターにも載せましたが、当社の小中高生向けサービスであるTEENSで、『発達障害に理解のある中学・高校合同説明会』を9月の第1日曜日に開催することになりました。

事前はどれだけの学校が集まるか不明で「○日までに○校集まらなかったら今回は企画を諦めて仕切りなおそう」と行っていたのですが、すでに10校以上が参加の意志を表明いただいてありがたいばかりです。受け入れています、というのを表明するのは二の足を踏む学校もまだもちろんありますが、こういったイベントを通じて、学校同士も交流を深め、徐々に受け入れのスキルを高めて、胸を張って大丈夫ですというところが増えればなと考えております。

今回参加していただける学校は(今決まっているだけでも)以下の通りです。

  • 星槎グループ
  • 岩谷学園高等専修学校
  • 東京共育学園
  • アットマーク明蓬館高校
  • 横浜修悠館高等学校
  • 第一学院高等学校
  • 大原学園高等学校
  • 八洲学園高等学校
  • 蓬洋舎
  • 日出学園   他

TEENSに通うご家庭以外にも参加いただける仕組みにしました。昨日から予約を受け付けていますが、すでに満席に迫る勢いですので、今週末のうちにお申込みいただくことをお勧めします。当日の内容はスタッフブログでもご案内していく予定です。


詳細・参加希望はこちらのウェブサイトにお願いします。

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【満員御礼】 発達障害に理解のある中学・高校合同説明会

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前回のブログ記事でご紹介した、『TEENS主催 第1回 発達障害に理解のある中学・高校合同説明会』は、開催が9月という2か月先にもかかわらず、早くも満員となりました。今後はすでにTEENSに通っている方のみ可能な範囲で受付を継続し、そのほかはキャンセル待ちとなります。

参加校も約15校になりました。どういう形で皆さんと交流できるか予想できないですが、楽しみでもあります。開催後にまたブログで報告いたします。

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佐世保高1女子殺害事件の少女が自閉症スペクトラム障害と認定された件について

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この数日、急に当社のサイトのアクセスが増えました。特に自閉症スペクトラムの部分。何かあったのかなぁと思っていたところでした。

【佐世保高1女子殺害】 自閉症スペクトラム障害認定 支援団体、専門家で賛否 発達障害への偏見懸念 「配慮あった」の声も
http://www.sankei.com/affairs/news/150713/afr1507130056-n1.html

先日、僕も講演を聞いた市川先生(日本発達障害ネットワーク)も記事でコメントされています。

偏見偏見と言いますが、偏見を持たれないように正しい理解を一人でも多くの人に広めていくのが必要だなぁと思います。発達障害のことを知らない人であれば、強烈な情報が入れば、もちろんマイナスに歪んだ意見を持ちがちになりますので。。。

その点、当社のサイトにまでわざわざ「自閉症スペクトラムって何なんだろう?」と、調べに来てくれる人の存在は勇気づけられます。そういう一人一人の、一つ一つの行動の積み重ねが、ああ、発達障害って、自閉症スペクトラムって、こういうものなんだ、と高い視点からみられる社会になると思うからです。

さて、「発達障害と犯罪は結びつきやすいのか」という質問に僕なりに答えると、もちろんNOです。社会規範を律儀に守るほうです。自閉症スペクトラムというのは。。。ルールが好きなんです。車の運転ですら怖がる人が多いのは、人に迷惑をかけるのがとても嫌いな、平和的なことを愛する特徴をもつのが発達障害の本来の特徴です。

ただし、見えるもの、表面的なものに、動かされやすいという性質も併せ持っています。つまり朱に交われば赤くなるではないですが、本当に染まりやすい、影響を受けやすい、信じやすい(なので高い壺とか買わされちゃったり)、だまされやすいわけです。 

つまり周りの世界や社会、大人、同世代の人たちが安定していればとても安定すると思いますし、そうじゃないと悪い意味で体制を立て直せなくなりやすく、反社会的な方向に引き込まれやすいところはあるかもしれません。

今回の事件も、
長崎家裁の決定は、少女が重度の「自閉症スペクトラム障害」(ASD)と判断する一方、「ASDが非行(犯行)に直結したわけではなく、環境的な要因も影響している」と明記した。
とのこと、犯罪心理学などはもちろん学んでいませんが、複数の要素が絡み合わないとここまで凄惨な事件は起こらないと思います。

この仕事をしていると、発達障害の子や兄弟、親、配偶者がいる家庭を何百、何千とみるわけです。発達障害という信じやすい、影響されやすい特徴だからこそ、本来のその人自身の持ち味を出してもらうために、良質で安定した周辺環境を築く必要性を本当に強く感じます。

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学習障害の躓きポイントをライブラリー化

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ここ1カ月ぐらいTEENS(発達障害のある小中高生向けの放課後等デイサービス)の改革が自分の中でのプライオリティでした。いろいろな意味での改革が進行中ではあるのですが、そのうちの一つがオペレーションの改善です。

平日のTEENSは学習支援を行っています。学習塾とは違うので、受験に特化しているわけでも、学習塾のように教材が整備されているわけでもありません。放課後等デイサービスですので、将来大人になってはたらく時にスキル的に自尊心的に困らないようにという大目的のもと、日々の学校の学習をサポートするという形でした。なので、そもそも学習に割けるパワーは限られます。

加えて、率直に言うと週末のお仕事体験よりも、学習支援は効果を上げていくことが圧倒的に難しい領域です。発達障害の傾向のあるお子さんの場合は、集中力の問題でそもそも勉強に取り組みにくかったり、あいまいな概念の把握が難しかったり、数や言語の不自由さがあったりと、周囲には見えづらい凹があったりします。今、子どもができない部分は、何もしなくても時間とともにある程度解決されるのか、それともやはり長年苦しむ領域なのかなど、支援者として把握するのが難しいのです。これがため、スタッフはさらに頭を悩ませ、時間と手間を使い、修羅場になりやすい、、、という感じでした。こういったことを見極めて、一人一人に適切な支援をするのは、かなり神業に近いのが実情です。

近道は、当社の指定医であり、発達障害の専門医の中では、群を抜いて学習障害に詳しい橋本大彦先生(橋本クリニック@渋谷・宮益坂)の言葉を借りると、「間違った問題とその間違え方を集めて分析し、適した教え方を集積していく」というビッグデータのアプローチが必要になります。それこそ大手学習塾や、大手通信講座のほうが、発達障害に特化していないとしてもデータはふんだんに集めているわけです。

数百人程度しか通っているお子さんがいないベンチャー企業の当社にできることは何なのか、考えてもいい方法が思いつかなかったのですが、、ちょうど1か月前現場を見ていたところ、あるオペレーションを考えつき、テストを幾日か重ねた後、先週から本格的に実施しています。

  • 『見える化=動画の活用』 カーンアカデミーのように勉強の様子を録画する。家でも見られるようにするので、親御さんも躓きのポイントや教え方が理解できる。お子さんも”自分だけの授業”で繰り返し学べる。かつ間違ったポイントなどがTEENSにもたまり、学習障害の躓きポイントをライブラリー化できるので次の支援につながりやすい。
  • 『切り替えしやすい環境』 学習の中でも、教える人と、段取りをする人、教わる場所と、段取りをする場所などを別ける。時間的にも物理的にも人的にも切り分けられるので、切り替えがしやすく集中が維持しやすい。

改めて考えてみると、行っていることは発達障害の支援の基本通りで単純なので、どうして2年以上思いつかったのかなぁと、自分自身について不思議に思うほどです。大手学習塾に負けないようにベンチャー企業で効果的に効率的にビッグデータを集めながら日々の支援を高めるか、という二兎を追う感じがちょっとの工夫で出てきました。

なによりもこの改革による効果は、学習以外にスタッフの目が向きやすくなった(なるはず)という点です。放課後等デイサービスとしてはお子さんの勉強という偏った部分だけではなく、全人格的にサポートする必要がありますので、勉強以外にも力を入れないといけないのですが、勉強を効果的にするシステムを導入することで、お子さん一人一人の動きに気づきやすくなっているのが良いと思います。三兎を追う感じです。

一人一人の動画レベルで学習障害のライブラリー化という取り組みはおそらく無かった、少なかったのではと思います。もしかしたら海外でも稀かもしれません。よくよく一つ一つを考えればごく当然のことばかりですが、新しいシステム・方法論を試すのはうきうきするものです。

スタッフが働きやすくなる一方で、日々の支援の効果も上がり、かつ長期的に見てもスタッフもお子さんも学びが深まっていくシステムかなぁと思います。短期的には良い感じになっているので、徐々に中長期で効果が出るように気を引き締めていこうと思います。

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中身は悪くはないと思っているので…

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毎月毎月、結構、というか、大変に時間を割いて、発達障害界隈の情報を集め、当社のノウハウや経験を活かしてご質問にお答えしているニュースレター。努力や工数の割にはあまりウェブサイトが見られていなかったのです。このため、トップページ(KaienTEENS)からも中身がわかりやすいように変えました。アクセス数が上がるとよいなと思います。


ニュースレター

2015年7月号
新規スタッフ募集 Q&A「一般枠か障害者枠か」「発達障害の大学生の支援」他
2015年6月号
第2回Kaien合同面接会・発達障害者雇用開発セミナーを開催 Q&A「ADHDの人の就活法」「診断がない場合は?」他
2015年5月号
サービス紹介ビデオ YouTubeで公開 Q&A「高次脳機能障害と発達障害の類似性」「発達障害の人は身体を壊しがち?」他
2015年4月号
大阪/名古屋で説明会&個別相談会 Q&A「発達障害の特性の受け止め方」「発達障害の人は起業に向いている?」他
2015年3月号
池袋・御茶ノ水 合同お披露目会 Q&A「診断がない場合のKaien利用法」「発達障害がある場合 運転免許は取れる?」他

ニュースレター

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2015年7月号
発達障害に理解のある中学・高校合同説明会を開催 海外メディア「偏食がある自閉症スペクトラムの子ども」 Q&A「発達障害の告知はいつすべき」他
2015年6月分
神奈川県内に第4拠点準備中 海外メディア「米国の男子 15%がADHDの診断有」 Q&A「勉強への抵抗感」「学習障害? それともADHD?」他
2015年5月分
海外メディア「ADHDの子どもは 止まっているより 動いているときに良く学ぶ」 Q&A「高次脳機能障害と発達障害の類似性」他


2015年4月号
TEENS御茶ノ水オープン 海外メディア「親向け 自閉症についての無料オンラインコース」 Q&A「発達障害児の二次障害」他

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ペンション企画とアナウンサー体験と東京案内

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昨日・今日はTEENS(発達凸凹のあるお子様向けの学習支援&お仕事体験)の拡大版。神奈川県のあるペンションを貸切、業務をオーナーから教えてもらって、2日目に来る親御さんをもてなすという合宿形式のお仕事体験イベントでした。

週明けにスタッフブログで詳細が上がってくる(追記:『ペンションTEENS in真鶴~おもてなしの心を学べ!~』)と思いますが、この2日間のためにかなりスタッフも時間を割いて、工夫を凝らしてきましたので、まずはスタッフの成長につながったかなぁと思っています。加えて事業所以外でのお子さんの様子を見ることで、支援者としての気づきは何より大きいと思うわけです。一緒に暮らすと人間はより深く理解できますし、特に発達障害の多面さは朝晩見ないと分からないところが多いです。

もちろん、当社スタッフのための企画ではなく、企画のお客様はTEENSに通う子どもたち。写真や動画を見る限り、彼らも喜んでもらえたようですし、大きな問題もなく無事にみんな帰宅できたようで何よりです。

僕もペンション企画に同行するはずだったのですが、別のご一行の東京案内をするというので、ペンション企画には参加しませんでした。。。この年になって子ども中心の大所帯の引率は若干苦しいなという年齢的なものもありますが。。。

というわけで、昨日はペンション企画に参加しない拠点の子たちにアナウンサー体験(過去ブログから お仕事体験特別版! アナウンサーになろう が終了)を行った後、夕方にご一行に合流。大丸デパートで食事をし、今日は早朝から築地で海産物に舌鼓を打ち、はじめて東京スカイツリーに登りと、ペンション企画とは違う意味のハレを体験できました。

そういえば、アナウンサー体験では、お手本を見せたところ、子どもたちから「上手いね、自撮りして」と言われました。自撮りという言葉に時代を感じます。

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ガクプロ新宿 OPEN 発達障害(含・疑い)の大学生向け 

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ガクプロは現在、一部のセッションを除いて、秋葉原(ガクプロ本部)でのみ開催しています。

が、そろそろ2校目が設置できる集客状況かなぁということで、ガクプロ新宿を9月からオープンすることになりました。今日は内装業者の方と打ち合わせ+現地調査。


場所は西新宿7丁目なので、現在のKaien/TEENS新宿からは歩いて5分ぐらい。JR新宿駅からは9分ぐらい、西武新宿駅からはおそらく5分ぐらいで、丸ノ内線の西新宿駅からも5分ぐらいです。

またオープンしましたらご案内します。

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海援隊?カイエン隊? ついにKaienの語源となった!?新サービス名が登場

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「Kaien(※)の社名ってどういう由来があるのですか?」というのはそこそこ聞かれます。そのたびにアンニュイな気分になるのですが、残念ながら期待された由来ではありません。つまり、坂本龍馬の海援隊でもなければ、フォークグループの海援隊でもありません。

個人的に幕末・明治維新のころは日本史でも最も関心が薄い時代、というよりも暑すぎて苦手な時代ですし、フォークグループの最盛期のころにはまだ僕は生まれていませんし。。。

ところが、海援隊にはなかなかのオーラがある名前のようで、ちょっと見回すだけでも”かいえん”という名前の付いた会社はたくさんあります。ほとんどすべて坂本龍馬LOVEの経営者によるもののようです。。。ソフトバンクのロゴが、海援隊のロゴをとっているというのはあまりにも有名はお話しですし。

ということで、せっかく誤解されているなら、むしろその波に乗っていこうというのが、今回の新サービス名「カイエン隊」となります。

営業資料からキャプチャ画像
まだ正式なロゴはありませんが、やはり三本線になるのでしょうか?

いったいどういうサービスなのか?そもそもカイエン隊なのか、Kaien隊なのか、海援隊なのか表記すら決まっていないのですが、カイエン隊という立派な名前を頂いているサービスなので、それなりにインパクトのあるものになるはずなのです。期待倒れになるのか、Kaienを代表するサービスになるのか、楽しみです。


(※)登記上もKaienです。つまりアルファベットが正式名称です。読みはカイエンで頭高(あたまだか)。つまり”カ”にアクセントがあります。

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朝日新聞 「自閉症の人、方言話さない傾向 弘前大教授らが調査」について

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なかなか興味深い記事でした。例のごとくYahoo!ニュースで気づきました。

自閉症の人、方言話さない傾向 弘前大教授らが調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150731-00000008-asahi-soci
自閉症スペクトラム(ASD)の人は方言を話さない――。教育・医療現場のこんな「印象」が国内各地で共通することが、弘前大教育学部の松本敏治教授(特別支援教育)らの調査でわかった。方言には相手との距離感を表現する側面があり、社会性の発達障害であるASDには習得が難しいのではないかと松本教授らは考察。研究結果は療育支援などに役立つ可能性があるとしている。

感覚的にとても納得できます。僕の近しい発達障害の人も田舎に住んでいるのにバリバリ標準語ですし。。。

ただし、

  • 話さない、というよりも、話せない、が近いかなと思うのと、
  • 相手との距離感を表現する側面、というよりも、正しい日本語は標準語というルールに従うと、方言ではなく標準語になるのと、(※実際、テレビ・ネット・学校教育がなければ、地方にいる発達障害者も方言を話すと思うからです)
  • 書き言葉で方言を使うことはおそらくできるが、話し言葉だと即時応答が必要なので、なかなか切り替えや臨機応変感が苦手な人は難しい。なので多くの方言はしゃべる場面だと思うので、この子は方言使わないなになるのだろうということと、
  • 僕も英語で話す時はしゃべり言葉が難しく書いた文章を話しているような感じになります。発達障害の人は母語で「しゃべり言葉」と「書き言葉」が分離しきれていないケースが多く、特に「書き言葉」で覚えるタイプはどうしても標準語になりやすい (つまり発達の遅れが言語に来るとどうしても標準語と方言のバイリンガルは発達障害のお子さんには難しい・・・)
のかなと思います。つまり距離感が取れないから方言が難しいというよりも、そもそも能力的に機能的に二つの言語をしゃべり言葉で獲得するのが難しく、かつ、二つを使い分けるよりも正しい一つのものを希求するため、方言よりも標準語になってしまっているのでは、というのが僕の印象です。

療育支援などに役立つ可能性について。どういう効果なのか知りたいなと思います。自閉症スペクトラムの人の言語の獲得や癖がわかると支援しやすくなるということでしょうか。確かに方言という弘前らしい視点からの分析で納得感があり、多くの支援者や親御さんにはわかりやすい説明かなぁと思いました。


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今日はラブライブの高坂穂乃果さんの誕生日だそうで・・・

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今日は9時からガクプロ(発達凸凹のある大学生・専門学校生向けのプログラム)に通う学生の個別相談でした。個別相談では、就活についての悩みや、学業や友人関係についての悩みを聞くことが多いのですが、今朝の相談では、、、

「鈴木さん、知っていますか?今日はラブライブ 高坂穂乃果の誕生日なんですよ。」という問いかけに、、、「なにそれ?あー、秋葉原駅に時々巨大な広告がある、アニメのアイドル?」と僕が答えるという、まあ、月曜あさイチから何をやっているのか、という感じでした。

ガクプロに通う子ども(といっても過半数は20歳以上ですが)は趣味が鉄道やアニメ、ラノベ等に偏っていまして、僕の興味とはまったく重ならないのですが、そんなのもお構いなしに、なかなかのオタクぶりを個別相談で聞かされる機会がたまにあります。

「ラブライブってみんな一緒の顔しているじゃん」と突っ込んだら、「鈴木さん、自分の顔を鏡で見てから、そういう冗談を言ってください」(というようなこと)を言われるほど、なんだかよくわからない関係です。僕のことを全く恐れていないというか、単なる友達だと思っているようです。それはそれで嬉しくもありますが、20歳近く離れているのですよね。。。発達障害の支援では、年齢がすごく離れた(上でも下でも10歳以上離れた)関係ですと、良い意味で違うことが前提なのでとっつきやすい。つまり違いがかえって有効になります。

僕としては、サービスの提供者であり、つまりお金をもらっているので、ラノベの話でも鉄道の話でもラブライブの話でも、お客さんが短期的にも長期的にも喜べばそれでよいのですが、ガクプロの場合はお金を出しているのは親御さんでありますので、貴重な30分で架空のアイドルの誕生日の話や、同じアニメ映画を2回も3回も見に行く自慢をされているというのはどう思うのだろうかと、親のほうの気持ちを心配してしまいます。面談の結果はすぐにメールで親御さんにも伝えますので、筒抜けなのですけれども。。。

ちなみに、ラブライブはこういったコアなファンによってすごい稼ぎになっているようです。記事にもなっていましたが、リピーターが動員数を伸ばしているとのことで、なぜか悲しさを感じます。。。アニメの映画を複数回見て何か得られるものがあるのでしょうか?毎回違う特典がもらえるのがインセンティブになっているのだろうということは頭ではわかりますが、心が追いつきません。

[ラブライブ!]劇場版が150万人突破 興収22億円で「まどマギ」超え
http://news.mynavi.jp/news/2015/08/03/255/

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